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ドラマＣＤ？ 番外編 その１ エンディング
お城の前にて。
瑠羽奈 「よっと。 じゃあ、沙夜ちゃんで最後ね」
沙夜 「はい。 ありがとうございました」
瑠羽奈 「ううん、まあいいって。 サスガに、この人数を連れての往復は、ちょっと疲れたケドね」
沙夜 「ふふっ、お疲れ様です。 じゃあ、功司君を連れて、菜緒先生の所に行きましょうか」
かりん 「あの‥それが。 牧村さんが、目を覚まさないのですが‥」
沙夜 「え？ そ、そうなの？」
静乃 「はい。 さっきから、いくら揺さぶっても、大声出しても、ちっとも起きません。
ひょっとして‥瑠羽奈さんが、何か魔法とか使って‥？」
瑠羽奈 「何よ、失礼ね。 あたしはな〜んにも、してませ〜ん。 ただ、疲れてるダケだと思うよ？
夜にならないからって、ずうぅぅぅぅぅっっっっっ‥‥‥と！ 遊んでたんから。 自業自得だって」
沙夜 「そっか。 この世界って、時間は進まないんだったね。
瑠羽奈さんのトコに行ってから、ずっと遊んでたんだったら、ホントに疲れて寝てるだけじゃないかな？」
かりん 「そうですか‥良かった。 確かに、とても安らかな寝顔です‥」
静乃 「でも、お兄さまが起きるまで、ここで待っててもしょうがないですね。
先にお城に入って、王妃様に報告しに行きませんか？」
命 「そうね。 菜緒先輩、凄く心配してるだろうし。 王子は、誰かが運んで行けばいいわね」
かりん 「それでは、牧村さんは私が背負います。 え、えっと‥‥し、失礼します‥」
沙夜 「あっ、でも、ドアにはカギがかかってるって言ってたよ。
それで、そのカギは、功司君が持ってるって。 やっぱり、起こさないとダメかな？」
瑠羽奈 「ああ、大丈夫よ。 カギって、コレでしょ？ 寝てる時に落としてたから、拾っといたの」
沙夜 「あっ、サスガ瑠羽奈さん。 無くしてたら、大変なトコでしたよ」
瑠羽奈 「ふっふーん、まぁね。 じゃあ、みんな行くよ？」
静乃 「はい。 ついにエンディングですか〜。 何だか、ワクワクしますね？」
沙夜 「そっか。 菜緒先生に、報告してエンディングかぁ‥。 これでやっと、長かった旅も、終わるんだ‥」
瑞希 「そうだね。 ‥色々あったけど、もうすぐおしまい‥。
沢山、危険な目にも会ったけど‥みんなの力を合わせて、切り抜けて来たよね‥」
沙夜 「確かに、そうなんだけど‥。
刃物を使ったお祓いに、ハンバーガー。 包丁と、洗脳された槍‥でもって、お月様で人類滅亡の危機‥。
‥思い出せる危険な目って‥‥全部、仲間にされたって気がするけどね‥」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
玉座の間にて。
瑠羽奈 「さてと、このカギでドアを開けてっと‥あっ、開いたよ」
沙夜 「はい、ご苦労様です。 えーと、菜緒先生。 菜緒先生、居ますか〜？」
菜緒 「先生じゃなくって、王妃菜緒です。 良く戻りましたね、勇者沙夜。
ここに入れたと言うことは、無事、王子を取り戻せたのですか？」
沙夜 「はい。 功司君なら、ちゃんと神瞳さんが‥‥って、神瞳さん？」
かりん 「‥‥ま、牧村さんの体、とても温かいですね‥‥お休みになっているから‥？
そ、それに、背中越しに、心臓の鼓動を聞いてると、何とも落ち着いた気分に‥‥」
沙夜 「お、お〜い‥‥神瞳さん？」
瑠羽奈 「ダメね。 すっかり舞い上がっちゃってるみたい。
ほら、神瞳かりん！ 欲情してる場合じゃないよ！！」
かりん 「‥はっ！？ な、な、何でしょうか！？」
瑠羽奈 「なんでもなにも‥着いたから、功司を降ろせって言ってるの。 ほらほら、いつまでも、欲情してないで」
かりん 「よ、欲情なんてしてません！
ですが、このまま床に降ろす訳には行きません。 どこか、お寝かせする場所を作って頂かないと」
菜緒 「そうねぇ‥ココには、寝かせる様な物も無いし‥。
あっ、これなら丁度良いかしら？ ちゃんと中にはクッションもついてるし」
沙夜 「あの‥それって、棺桶に見えるんですけど‥」
菜緒 「見えるじゃなくて、ホントに棺桶よ。 ここは、途中で死んじゃった、情けない勇者が生き返る場所なの。
だから、運ばれてきた死体を入れてあった棺桶が、結構余ってるのよね」
沙夜 「‥し、しかも、使用済みなんだ‥。 功司君、可哀想‥」
かりん 「しかたありません。 他に無いというのなら、この中にお寝かせましょう。 ‥よいしょっと」
沙夜 「い、いいんだ‥棺桶の中でも‥。 神瞳さんの基準て、難しいね‥」
菜緒 「でも、どうしたの？ 王子、目を覚まさないけど」
静乃 「遊び疲れたんだそうですよ？ 誘拐されてからズット、遊んでたみたいですから」
菜緒 「そうなの？ しょーがない、王子ね‥。 まあ、しかたないから、このまま始めましょうか」
沙夜 「え？ 始めるって‥何をですか？」
菜緒 「あら、忘れたの？ 助け出した人には、王子と結婚して貰うって言ったでしょ？
だから、誓いの口づけをして貰わなくちゃ」
沙夜 「え？ え！？ そ、そう言えば、そんなコトを言ってた様な‥。 色々あったんで、すっかり忘れてた‥」
菜緒 「さあ、早く。 ぶちゅーっとやっちゃって」
沙夜 「で、でも、みんな見てるんですよ！？ こ、こんな状況で、き、き、き、キス‥なんて‥。
そ、それに、功司君、寝てるじゃないですか。 こんな不意打ちみたいなの、ダメですって！」
唯芽 「でもでも、それって丁度良いんじゃないですかぁ？
王子様って、キスで目覚めたりするって、お話であるじゃないですかぁ」
沙夜 「た、確かに、そんなお話もあるけど‥。 ‥で、でも、みんなが見てる前でなんて‥」
静乃 「しょーがないですね。 沙夜さんがイヤだって言うなら、私から行きますね？」
瑠羽奈 「ちょっと！ 沙夜ちゃんの次は、あたしに決まってるでしょ？ 割り込みはいけないよ？ 聖職者のクセに」
静乃 「え〜？ 何でですかぁ？ 私が、最初に仲間になったんですから、沙夜さんの次は私ですよ！」
瑠羽奈 「でも、あたしがここまで、功司とみんなを連れてきたのよ？ 一番の功労者が最初って決まってるでしょ？」
瑞希 「確かに、瑠羽奈さんが居なければ、助け出せなかったね‥。
‥お城から、牧村君が居なくなるコトも無かったワケだから‥‥無断で」
瑠羽奈 「‥チョット、かち〜んと来たわね、今のは‥」
命 「あ、あの、ケンカはいけないわ。 それなら、私が一番でも良いけど？」
瑠羽奈 「って、何でそーなんのよ！」
沙夜 「えーと‥次とか何とか‥‥みんなで、何の話を、してるんですか？」
静乃 「何って、沙夜さんがキスするのがイヤだって言うんで、次の人を決めてたんです。
ほら。 後が一杯つかえてますし、早くしないと」
沙夜 「え？ え？ あ、後とか、つかえてるとか‥な、何？ ど、どういうコト！？」
菜緒 「だから、王子を救い出した人に、結婚して貰うって言ったでしょ？
順番は‥そうね。 みんなが言ってる様に、一番貢献した人からで、いいんじゃないかしら」
沙夜 「助けた人‥‥って、も、もしかして！ こ、功司君、ココに居る全員と、結婚するの！？」
菜緒 「そう言うコトね。 まあ王族なんて、何人もお嫁さんを貰うものだしね。 問題無いでしょ？」
沙夜 「な、無いと言うか、メチャクチャありまくるって言うか、微妙な所だけど‥。
で、でも、やっぱり、何か間違ってますよ！ そんなの！」
菜緒 「そんなコト言われてもねぇ‥。 そう言う決まりだし。 みんなもそれで、納得してるみたいよ？」
沙夜 「そ、そうなの！？ み、みんな、それでいいの？ し、神瞳さんは？ そ、そんなのマズイよね！？」
かりん 「そ、そうですね‥私は、牧村さんが無事であれば、後の事は構いません。
そ、その‥お、お嫁さんになっても、常にそばに居て、お守りする事が出来ればそれで‥‥」
瑠羽奈 「そなの？ それって、あたしと功司が、エッチなコトしてても、そばでジッと見てるってコト？」
かりん 「そ、そんな事はしません！
ただ、害が及んだ場合、いつでも駆けつけられる位置に、居たいとは思いますが‥」
瑞希 「‥それだと、声とかは聞かれそう‥気を付けないとね」
唯芽 「ん？ 声‥って、何の声ですかぁ？ ナイショのお話でも、するんですか？」
エリス 「ん〜マア、確かにナイショダナ。 唯芽にも、そのウチ分かるって」
沙夜 「って、みんな結構、納得してるの！？ だ、誰か、反対派は‥‥って、緋山さん！ 丁度良いトコロに！」
花乃香 「‥ん？ 何かしら？」
沙夜 「何って‥ほ、ほら！ ここにいる全員が、功司君と結婚するって言うんだよ！？」
花乃香 「ふーん、大変ね」
沙夜 「ふーん‥って、そ、それだけ！？
この前、春日さんがモノマネしたのと、全く同じ！？ メガネを上げる仕草まで、そっくりだったし！」
花乃香 「用ってそれだけ？ じゃあ、私、忙しいから」
沙夜 「で、さっさと行っちゃったし！ もしかして、興味ゼロ！？ ほ、他に反対派はいないのぉ〜！？」
桃太郎 「おっと、反対派なら、ココにいるぜ！ 俺達を差し置いて、エンディングをするたぁー、どーゆー了見だ！！」
沙夜 「‥ああ‥‥余計なのが増えちゃった‥」
桃太郎 「おい、テメェ等！
俺達が汗水垂らして、アイテムを探してる間に、こっそり王子を助け出しやがって‥覚悟は出来てんだろうな！！」
雉晶 「そうよ、そうよ！ アイテム無しで、一体どーやって、あの崖を渡ったのよ！？」
瑞希 「どうって‥‥ちょっとした、頭脳プレーで‥かな？」
雉晶 「な、何よ何よ！ それって、アタシ達には、頭脳が無いって言いたいの！？」
瑞希 「そんなコトは無いけど‥‥でも、言い得て妙って、感じはするね‥」
雉晶 「‥‥い‥いいえてみょうって、何よ？」
瑠羽奈 「まっ、分からない時点で、頭脳が無いってコトが、証明されちゃったみたいね」
雉晶 「き〜！！ く、くやしぃ〜〜！！」
菜緒 「随分仲が良さそうね‥この人達も、仲間なの？ あなた達も、王子を救う手助けをしたのかしら？」
桃太郎 「ああ、そう言ってもいいだろう。 俺達が教えた情報がなきゃ、王子を助け出せなかったのは確かだな」
沙夜 「そ、そうだっけ？ ‥全然、役に立たなかった気が‥」
瑞希 「‥それに、教えてたって言うより、口を滑らせたって言う方が、正しいしね」
菜緒 「そう‥手助けしたって言うなら、しょうがないわね。 あなた達も、王子と結婚して貰うわよ？」
沙夜 「って、そんな簡単に決めて良いんですか！？ そ、それに、桃太郎さんは、男の人ですよ！？」
菜緒 「でも、しょうがないでしょ？ そう言う決まりなんだから。
助けた相手が男だったら、結婚しないって決まりは作らなかったしね。 ‥盲点をつかれたかしら？」
沙夜 「そ、そんなの、最初に気付いて下さいぃ！！」
桃太郎 「そうか‥決まりってーなら、しょうがねぇな‥。 王子と結婚すりゃいいのか？」
沙夜 「って、コッチも結構カンタンに、状況を受け入れたし！！」
雉晶 「で、でも、それって、アタシも結婚するの？ アタシは、モモちゃんと一緒が良いんだけど‥」
桃太郎 「だから、俺も一緒に結婚するって言ってんだろ？ 何か、問題があんのかよ」
雉晶 「うぅ‥何て言うのか‥一緒にってのは、モモちゃんとってコトで‥モモちゃんと、同じ相手ってワケじゃあ‥」
桃太郎 「何だか、難しいコト言いやがるな‥。 まあ、それはいいとしてだな」
雉晶 「‥よ、良くないよぅ‥も、モモちゃ〜ん‥」
沙夜 「な、泣いてる‥‥ふ、不憫‥不憫すぎるよ‥」
桃太郎 「それで？ さっきは、何を揉めてたんだよ」
エリス 「アア。 ウチの勇者が、みんなの前で、キスしたくないってワガママ言ってナ。 チョットもめてたんダ」
桃太郎 「なんだ、そんなコトか。 じゃあ、俺がビシっと、見本を見せてやるから、そこで見てやがれ！」
沙夜 「わぁっ〜！ わぁっ〜！！ そ、それだけは、やめてぇ！！！」
桃太郎 「‥で、デケェ声出しやがって‥。 じゃあ、テメェが先にすりゃいいだろ！？」
沙夜 「う、うぅ‥‥わ、分かりましたぁ‥。 しますぅ！ すればいいんでしょ！？」
瑠羽奈 「やっと、やる気になった？ なら、早くして。 次はあたしなんだから」
静乃 「あっ、ズルイですよ。 ２番は私です！ かりん先輩も、そう思いますよね？」
かりん 「そうだね‥私は、よく話し合って、順番を決めたらいいと思うよ。
わ、私は、その‥キス出来るのなら、何番でもいいし‥」
尾振 「‥え？ も、もしかして、神瞳さんの次がボクなら‥か、間接キス‥？」
瑠羽奈 「ああ、その辺は順番決まってるから。 かりん、雉晶、モモちゃん、猿怒、尾振‥そんな感じかな？
かりんは魔女の仲間になっちゃってたから、コッチの仲間では一番最後だし。
モモちゃん一味での貢献度って、そんな順番でしょ？」
尾振 「そ、そんなぁ‥よりによって、猿怒の後ろ‥」
瑞希 「‥で、誘拐した張本人の魔女は‥２番候補なの？」
桃太郎 「てか、何でリーダーの俺が、雉晶より後ろなんだ？」
瑠羽奈 「まあ、頭脳の差かな？ 僅差だけどさ。 沙夜ちゃんも、そう思うよね？」
沙夜 「‥はぁ‥もう、どうでもいいですよ、その辺は‥。 勝手に決めて下さい。
どうせ、あたしが‥き、キスすれば、この夢も終わるだろうし‥」
瑠羽奈 「‥夢？ それって、何の話？」
沙夜 「あっ、コレって、あたしが見てる夢の世界なんですよ。
だから、これでゲームクリアになれば、目が覚めると思ってるんですけど‥」
瑠羽奈 「な〜んだ。 沙夜ちゃんは、この世界が夢だって思ってたの？ 違うよ。 この世界は夢じゃないよ」
沙夜 「‥え？ そ、それって、どう言うコトですか？ こ、こんな世界、夢に決まってるじゃないですか！」
瑠羽奈 「そっか、沙夜ちゃんだけ、記憶があいまいなのか。 他のみんなは、納得してると思うんだけどな。
じゃあ、順番に思い出してみようか。 沙夜ちゃん。 功司からバツゲームしろって言われたの、覚えてる？」
沙夜 「え？ バツゲームって言うと‥‥トランプで、ビリになった時のコトですか？
はい。 功司君が昔やったゲームをクリアして、感想文を書くってバツゲームなら、やりましたケド‥」
瑠羽奈 「そうそう。 それで、沙夜ちゃんがそのゲームをやってる時。 功司が、なんて言ってたかは、覚えてる？」
沙夜 「えーと・・次はココに行くとか、コレをするとか、教えてくれたのは覚えてますけど‥」
瑠羽奈 「そうじゃなくてね。 功司が、『ゲームの世界はいいよな〜。 俺も、こんな世界で生活したいよ』
‥って言ったのは、覚えてないかな？」
沙夜 「ああ、確かに言ってましたね、そんなコト。
・・・・って、ゲームの世界で暮らす‥？ ・・・・も、もしかして、瑠羽奈さん‥？」
瑠羽奈 「うん。 功司が望むんなら、そんな世界を作ってもいいかなぁ〜ってね。
そんで、ばばーん！！ ‥と、作っちゃった。 えへへ」
沙夜 「え、えへへ、じゃ無いですよぉ！！ そのお陰で、何度死にかけたと思ってるんですかぁ！？」
瑠羽奈 「まあ、いいじゃない。 みんな生きてるコトだし。
そんな、細かいコトを気にしてたら、人生楽しめないよ？」
沙夜 「楽しむ所か、人生、途中で終わっちゃうトコでしたよぉ‥‥。
‥‥ってコトは、この世界は、ホントの世界‥なんですね？」
瑠羽奈 「まあ、そうなるね。 少なくとも、タダの夢じゃないよ」
沙夜 「じ、じゃあ、き、キスとか結婚とかしたら‥それは、ホントに、したコトになるんですか！？」
瑠羽奈 「まあ、そうね。 って、何を当たり前のコト言ってんだか。 そんなコトより、ほら、早く」
沙夜 「だ、だ、だ、だだだだだだだ、ダメですよ！！ ゆ、夢じゃないなら、そんなコトしちゃ、マズイですよ！！」
瑠羽奈 「何で？ 別にいいんじゃない？ 結婚する相手と、キスするくらい」
沙夜 「で、でででででで、でもですね！ あ、相手が多すぎますよ！
そ、それに、せめて、功司君が起きてる時じゃないと！ これじゃ、不意打ちじゃないですか！」
瑠羽奈 「ふぅ‥まったくもう‥。 もう、納得させるのもメンドウね。 神瞳かりん。 沙夜ちゃんを押さえちゃって」
かりん 「え？ で、ですが、無理強いは、良くないかと‥」
瑠羽奈 「後がつかえてるってのに、あんたまで、そんなコト言うの？ ‥じゃあ‥ごにょごにょごにょ‥‥」
かりん 「‥‥え？ そ、そうですか？ ‥それでは、沙夜さん。 申し訳ありませんが‥」
沙夜 「え？ 神瞳さん！？ ど、どうしちゃったの！？ は、放してぇ！」
かりん 「はい。 無事に誓いが終わったら放します。 ですから、それまで我慢して下さい」
沙夜 「し、神瞳さんは、いいの！？ 寝てる相手に、そんなコトしても！」
かりん 「いいえ。 本当は、起きている時の方が良いのですが‥しかたありません。
‥そ、それに、沙夜さんを押さえてたら、２番は私に譲ってくれると、瑠羽奈さんが‥」
沙夜 「って、神瞳さん！？ ち、違うよ！ こんなの、神瞳さんじゃないよ！
も、もしかして、まだ洗脳が残ってるの！？」
瑠羽奈 「はいはい。 もう、諦めてぶちゅーっとやっちゃってよ。 後がつかえてるって、何度も言ったでしょ？
じゃあ、行くよ〜」
沙夜 「る、瑠羽奈さん！ 後ろから、頭を押さないで下さい！ ‥って、功司君の顔が近づいて‥‥うぐっ！！」
瑠羽奈 「ふぅ。 やっと終わったね。 じゃあ、次はあたしってコトで‥」
沙夜 「（も、もう、いいのなら、あ、頭を放して下さい！ こ、呼吸が出来ない‥）」
かりん 「え？ で、ですが、先ほど、２番は私にと‥」
瑠羽奈 「え？ 何のコト？ 記憶にないな〜？ 聞き間違いじゃない？」
かりん 「そ、そんな！ 騙したのですか！？」
静乃 「そんなコトより、２番は私なんですよ！？」
沙夜 「（‥い、言い争いを始める前に‥あ、頭を‥‥こ、呼吸が‥‥‥く、苦し‥い‥‥‥）」
瑠羽奈 「そう言われてもね〜。 静乃ちゃんは最初に仲間になっただけで、何もしてないんじゃん。 何かした？」
静乃 「え〜？ 私、色々しましたよ？ かりん先輩の、洗脳を解いたりとか」
かりん 「あ〜！！ し、静乃ちゃん！ こ、ここには、知らない人もいるんだから、そんな大きな声で‥‥」
瑞希 「‥そうそう。 洗脳を解いたのは、あくまで、牧村君のヌード‥」
かりん 「で、ですから、それも止めて下さい！！」
菜緒 「洗脳とか、ヌードとか‥何の話なの？ 何か、楽しいコト？」
瑠羽奈 「うん、結構ね。 実はね‥‥」
かりん 「る、瑠羽奈さん！ 話を広めないで下さい！！」
沙夜 「（い、意識が‥‥あ、あたし‥旅で死なないで‥こんなコトで死んじゃうの‥？
‥お、お願いだから‥‥ゆ、夢なら、覚めてぇ！！）」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
牧村の教室にて。
沙夜 「‥‥ぶはぁ！！！ ‥はぁ‥はぁ‥‥はぁ‥‥あ‥あれ？」
瑠羽奈 「あっ、やっと起きた。 ホント、よく寝てたわね〜」
沙夜 「‥る、瑠羽奈さん？ あ、あれ‥ココは？ ‥‥き、教室？ ‥お城じゃない？」
瑠羽奈 「何よ、お城って。 ココは沙夜ちゃんの教室。 今は、お昼休みだよ？
でも、グッスリ寝てたわね〜。 うなされてたけど、変な夢でも見てたの？」
沙夜 「‥き、教室？ ‥‥うなされてた？ ‥変な‥‥夢！？
って！ やっぱり夢じゃないですかぁ、瑠羽奈さん！！」
瑠羽奈 「な、何よ‥。 沙夜ちゃんが夢を見てたのが、あたしのせいだって言うの？
いくらあたしが、サキュバスだからって、沙夜ちゃんの夢を、荒したりしないよ」
沙夜 「あっ、ご、ゴメンなさい‥そんなつもりで、言ったんじゃないんです。 ちょっと、変な夢を見てて‥。
‥あれ？ でも、瑠羽奈さんは、あたしのクラスに、何をしに来たんですか？」
瑠羽奈 「何しにって‥沙夜ちゃんが呼んだんでしょ？ お昼に話があるから、来て欲しいって。
それで来たら、寝てるんだもん。 思わず、「死者の目覚め〜」ってやって、起こしちゃった」
瑞希 「‥だからさっきのは、「死者の目覚め」って言うより、「目覚めなかったら死者」‥って感じだった‥」
瑠羽奈 「ウルサイな、ソコ！ 人のネーミングにケチつけないでよ！」
沙夜 「し、死者の目覚め‥ですか？ そ、それって、もしかして‥フライパンをお玉で叩くとか‥？」
瑠羽奈 「ううん、違うよ。 ただ、鼻と口を摘んで起こすだけの必殺技だから」
沙夜 「は、鼻と口を‥だから、息苦しかったんだ‥‥納得」
瑞希 「‥今、必殺って言ったけど‥‥やっぱり、殺す気だったの？」
瑠羽奈 「な、何よ。 いちいち、人の揚げ足取るなってーの！ そーゆー意気込みってダケで、死ぬ前に、指を放すって」
静乃 「今のは、揚げ足って言うんでしょうかね？」
沙夜 「あれ？ 静乃ちゃんまでいるの？ 春日さんは、このクラスだから、居てもおかしくないけど‥どうしたの？」
静乃 「どうしたもこうしたも、みんな沙夜さんに呼ばれたんですよ？ 覚えてないんですか？」
沙夜 「みんなって‥？ あっ、唯芽ちゃんに、神瞳さんも？ それに、命先生まで」
命 「そうよ、みんな沙夜さんに呼ばれたのよ。 何でも、今度の休みのコトで、話しがあるって」
沙夜 「‥ああ、そうでしたね。 変な夢見てて、忘れてました。 ゴメンなさい」
瑠羽奈 「ふ〜ん、変な夢ねぇ‥。 一体どんな夢だったの？」
沙夜 「え？ え、えっと‥‥ま、まあ、そんなコト、どうでもいいじゃないですか！ あ、あははは‥」
瑠羽奈 「アヤシイ‥そんなムキになって隠す所を見ると‥エッチな夢でも、見てたの？」
沙夜 「え、エッチ？ ‥き、キスとかあったから‥エッチと言えば、言えなくもないかなぁ‥？」
瑠羽奈 「ナニナニ？ ホントにエッチな夢だったの？」
沙夜 「ち、違いますよぉ。 い、イヤな夢だったんで、あんまり思い出したくないんです。
ですから、夢の話は、もう止めましょう！」
かりん 「嫌な夢だったのですか？ ストレスを感じていると、嫌な夢を見るそうですよ。
私で良かったら、いつでも相談に乗りますので。 何かありましたら、お気軽に声をかけて下さい」
瑠羽奈 「そうね。 あたしだって、相談くらいはのるし。 まっ、お金のコト以外ならね」
命 「あっ、モチロン私もね。 生徒の相談にのれない様じゃ、教師失格だしね」
瑞希 「私も‥。 多分、他の人も同じだと思うから‥。 思い詰めるコトがあったら、いつでも言ってね？」
沙夜 「‥うん。 ありがとう、みんな‥。
さっきの世界も、色々刺激があって、面白かったけど‥やっぱり夢で良かったよ。
あたしは、優しいみんながいるこの世界が、やっぱり一番好きだな‥」
瑠羽奈 「なに、話をまとめようとしてるんだか。 それより、みんなを呼んだ用事を言ってよ」
沙夜 「ああ、そうでしたね。 実はですね、今度の休みに‥‥」
ドラマＣＤ？ その４へ続く‥‥
静乃 「あっ、そうだ、かりん先輩。 さっき言ってた、お兄さまの写真集。 明日持ってきますね」
かりん 「あっ！ し、静乃ちゃん！ そ、それは、あまり人に聞こえる様には‥」
瑞希 「‥だから、恥ずかしいなら、みんなにもあげればいいって‥」
静乃 「ああ、そうでしたね。 みなさんには、欲しいのをあげるってコトになってましたっけ。
あっ、沙夜さんも欲しいですか？ 私が今まで集めた、お兄さまの写真」
沙夜 「え？ し、写真！？ そ、それって、もしかして‥こ、功司君のヌードもあるってヤツ！？」
かりん 「さ、さ、沙夜さん！？ そ、それも、あまり大きな声では‥。
そんな物を欲しがったなどと、牧村さんに知られたら‥‥わ、私、生きて行けません！」
瑞希 「‥みんな共犯だから、大丈夫‥。 知られたら、芋ズル式‥」
沙夜 「写真って‥‥さ、さっきのは、夢だったの！？ それとも、ホントのコトだったの！？
い、一体、どっちなの〜〜！！？？」
ドラマＣＤ？ 番外編 その１ おしまい♪
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