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ドラマＣＤみたいなもの 〜 その１０ 〜 Ｐ１
※ 微妙に、対象年齢の高いＳＳに仕上がってしまいました（＾＾；
ゲームと同じく、１８歳以上推奨ってコトで‥‥読む時は、ご注意クダサイ
朝、公園にて。
瑠羽奈 「全校あげての、写生大会ねぇ‥。 ほ〜んと、この学校ってばヒマな行事が多いんだから。
さぁ〜て、ドコを描こうかなぁ‥‥って、沙夜ちゃん発見。 お〜い、沙夜ちゃ〜ん」
沙夜 「‥はい？ あっ、瑠羽奈さん。 お早うございます」
瑠羽奈 「うん、おはよ。 にしても、朝っぱらから写生大会なんて。 メンドクサイよね〜」
沙夜 「そうですか？ あたしは絵を描くのは好きですから、楽しいですけどね」
瑠羽奈 「そっか‥沙夜ちゃんは、美術部員だしね。 絵ダケは得意だったもんね」
沙夜 「‥‥そんなに、『だけ』の部分を、強調しなくても‥‥‥」
瑠羽奈 「でも、あたしはメンドウ〜。
大体、絵を描く行事って普通、秋にやらない？ 美術の秋ってコトでさ」
沙夜 「そ、そうですね。 でも、秋は体育祭とか文化祭で忙しいし‥‥だから、春なんじゃないですか？
この時期の公園なら、桜が咲いててキレイですしね」
瑠羽奈 「ん〜‥まあ、そうだけどさぁ。
でも、せっかく桜が咲いてるなら、絵なんて描いてないで、お酒を飲む行事にした方が良いじゃん」
沙夜 「‥‥‥学校行事で、お酒はマズイかと」
瑠羽奈 「そなの？ マッタク‥‥お堅いんだから、この学校は」
沙夜 「‥カタイとか、そ〜ゆ〜モンダイじゃないと思いますケドね‥。
そ、それで瑠羽奈さんは、どこを描くか決まったんですか？」
瑠羽奈 「ん〜ん、今探してるトコ。 折角だから、一緒に描かない？」
沙夜 「はい、良いですよ。 あたしも、一人でチョット寂しいなって思ってましたから」
瑠羽奈 「一人‥‥って、あれ？ 沙夜ちゃん、功司と一緒じゃないの？」
沙夜 「ええ。 功司君は、あたしと同じ場所は描きたくないって。 ドコか行っちゃいました」
瑠羽奈 「ん、何でよ？ 沙夜ちゃん、あの子に嫌われるよ〜なコトしたの？」
沙夜 「い、いえ、そうじゃないんです‥。
どうも功司君は、絵がヘタ‥‥‥じゃない。 絵が、あまり得意じゃないのを、気にしてるみたいで‥」
瑠羽奈 「ははぁ、ナルホドねぇ。 沙夜ちゃんと同じ場所を描いたら、比べられちゃうか。
沙夜ちゃん、絵だけは得意だしね〜」
沙夜 「‥‥‥だから、『ダケ』ってトコを、強調しなくても‥‥。 ま、まあ、そんな感じです。
特に、あたしと功司君は同じクラスですから。 描いた絵は、近くに飾られますからね」
瑠羽奈 「ふ〜ん‥。 じゃあ、春日瑞希がいないのも同じ理由？」
沙夜 「ううん、違いますよ。 春日さんは、功司君に誘われて行っちゃいました。
二人で一緒に描くそうですよ」
瑠羽奈 「へぇ、そうなんだ‥‥‥‥‥って、二人で一緒に！！？？」
沙夜 「は、はい、そうですけど‥。 そんな声を荒げるホドの問題なんですか？」
瑠羽奈 「問題もモンダイ！！ 大問題じゃない！！
功司と春日瑞希を二人っきりにしたら、そりゃスンゴイコトになっちゃうでしょ！！？？」
沙夜 「そうですか？ でも、あの二人は仲が良いですし‥‥。 一緒にいても、特に問題は無いと‥」
瑠羽奈 「仲が良いから問題なんじゃない！！
今頃、ドコゾの林の中で、『さぁ‥‥皆は写生大会だけど、僕たちは射○大会を始めよう‥』‥‥てなコトになってたらどうすんの！！？？」
沙夜 「‥‥‥射○大会？ ‥‥‥射撃大会ですか？」
瑠羽奈 「違うわよ！！
あ〜、もう！ この子はカマトトぶっちゃって！ ホントは分かってるんでしょ！？」
沙夜 「か、カマトトって‥‥‥わ、分かりませんよ。
今、瑠羽奈さんのセリフに、『ぴー』‥って、変な音が入ってましたし‥」
瑠羽奈 「だから、射○大会よ、○精大会！！ もう、功司ったらスッゴイじゃない‥‥みたいな！！」
沙夜 「‥あっ！？ ‥わ、分かりました‥‥分かりましたから‥。 こ、声が大きいですよ。
規制が入っちゃうくらいマズイセリフを、そんな大声で‥‥」
瑠羽奈 「声だって大きくなるわよ！！ 射○大会よ！？ 二人で○精大会！！！」
沙夜 「で、ですから、声が大きいですって‥‥。 二回続けると、規制の意味がなくなっちゃいますし‥‥。
‥‥ま、まあ、声だけじゃ、ヤバさは分からないですけど‥‥漢字にしないと」
瑠羽奈 「あ〜もう、沙夜ちゃんってばホンット使えないんだから！！ どうして止めなかったの！？」
沙夜 「そ、そう言われても‥‥。 瑠羽奈さんが思ってるようなコトには、ならないと思いますし‥‥」
瑠羽奈 「なんでよ！！ 功司の、女好きレベルを知らないワケじゃないでしょ！！？？
いっつも回りに、女をハベらしてんだから！！」
沙夜 「‥うっ。 確かにそれは、否定できませんけど‥‥‥‥じ、じゃなくて。
サスガに、こんなに人が一杯いる場所で、そんなコトはしないかと‥‥」
瑠羽奈 「あま〜い！！ 沙夜ちゃん、甘すぎ！！ 功司を甘く見すぎてる！！
牛乳の代わりに練乳でコトコト煮込んだシチューに、バニラエッセンスを大量混入したくらいの、アマアマちゃんよ！！？？」
沙夜 「‥‥いえ。 バニラエッセンスが甘いのは、香りだけですから‥。
大量に入れたら、ニガクなりそうですけど‥‥」
唯芽 「そうですよねぇ。 バニラエッセンスは少なめが良さそうですぅ」
沙夜 「わっ！？ ‥‥ゆ、唯芽ちゃん？ ど、ドコから湧いて出たの？」
唯芽 「ぶぅ、湧いてませんよぉ。
なんか甘そうなお話が聞こえてきたから、ふらふら〜っと誘われただけですぅ」
沙夜 「‥‥練乳シチューは、誘われるような話かなぁ？」
瑠羽奈 「ああっ！！ 唯芽ちゃん、丁度良いトコに！！ さあ、一緒に行くよ！！」
唯芽 「え？ いきなり一緒にって‥‥ドコへですかぁ？
今日は、中等部も一緒の写生大会ですから、私も絵を描かないと‥‥」
瑠羽奈 「絵よりも大切なコトなの！！
その『写生大会』を、『射○大会』にしようと目論む悪がいるのよ！？ 止めないでどうすんの！！」
沙夜 「‥で、ですから‥‥そんなセクハラなオジサンみたいなコトを、大声で言うのはどうかと‥‥」
唯芽 「‥‥‥射○？ ‥‥射的大会ですか？」
瑠羽奈 「そのボケは、さっき沙夜ちゃんがやったから、もう良いの！！
唯芽ちゃんだって、風紀を乱す悪は止めたいでしょ！？」
唯芽 「は、はい。 確かに風紀委員として、悪は見過ごせませんけど‥‥。
でもでも、『写生大会』を、『写生大会』にしようと目論む‥‥って、どんな悪なんですか？」
瑠羽奈 「あ〜もう、だから違うの！ 写生大会じゃなくて、射‥‥」
沙夜 「る、瑠羽奈さん！！ ち、中学生に、ナニを説明しようとしてるんですかぁ！？」
瑠羽奈 「ナニって、ちょっち保健体育を‥‥‥てか、沙夜ちゃんは分かってるのよね。
あれあれ、オカシイよ？ 沙夜ちゃんてば清純派を気取ってるクセに、意味が分かっちゃってるの？」
沙夜 「べ、別に気取ってませんけど‥‥。
で、ですから‥‥‥な、なんとなく、雰囲気でエッチな感じがしただけで‥‥こ、細かい意味までは‥‥」
瑠羽奈 「あらあら、苦しい言い訳ねぇ。 沙夜ちゃんてば、ムッツリなんだからぁ」
沙夜 「‥‥む、ムッツリって言われた‥‥」
唯芽 「？ 良く分かりませんけど‥‥要するに、誰かがエッチなコトをしようとしてるんですね？」
瑠羽奈 「うんうん、そ〜ゆ〜コト。 コレは、学校の風紀に関する大問題でしょ？」
唯芽 「はい、確かに！ 学校行事でエッチなコトをするハレンチさんは、風紀委員として見過ごせません！
さあ、行きましょう瑠羽奈先輩！！ その悪はドコに！？」
瑠羽奈 「分かんないから、探すの！ きっと、林の影とか茂みの中とか、人気の無い場所に決まってんだから！
さあ、行くよ唯芽ちゃん！！」
唯芽 「はいぃ！ お供しますぅ！！」
沙夜 「あ、あぁ‥‥行っちゃった‥‥‥。
ウチの学校って、生徒数が多いし‥‥それが全員、公園に集まってるんだもん。
人気のない場所なんて、無いと思うんだけどなぁ‥‥」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
まだ公園の中。
瑠羽奈 「ココの茂みの影には‥‥‥いないわねぇ‥。 一体、ドコに行ったのかしら？」
唯芽 「そうですねぇ‥‥このゴミ箱の中にもいませんでした」
瑠羽奈 「あ〜‥‥サスガに、ゴミ箱の中はどうよ？」
唯芽 「分かりませんよ？ エリス先輩くらいのサイズなら、ゴミ箱の中でもじゅ〜ぶんＯＫです！」
瑠羽奈 「‥‥‥ナニがＯＫなんだか。
な〜んか、助っ人の人選、間違えちゃったかなぁ？」
静乃 「‥あれ？ 瑠羽奈さんに、唯芽ちゃん？
‥‥‥絵も描かずに、何でゴミ箱を漁ってるんですか？」
唯芽 「漁ってるワケじゃないですよぉ。 私達は、ハレンチさんを探してるんですぅ！」
静乃 「？ ？ ‥‥‥ハレンチさんって、ゴミ箱にいるんですか？」
瑠羽奈 「‥‥あたしに聞かないでよ」
唯芽 「もう、静乃ちゃんも一緒に探してクダサイ！
ハレンチさんは、学校の風紀を乱す悪なんですから！！」
静乃 「風紀を乱す、悪？ ‥‥‥って、ああ。 もしかして、あれのコトかなぁ？」
瑠羽奈 「なに？ 静乃ちゃん、見たの！？」
静乃 「はい。 ほら、あそこですよ。
上半身ハダカでポージングしてる、猿怒先輩」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
静乃の指差した場所にて。
猿怒 「ふん！！ ‥どう？ どう？ ワシの肉体美」
桃太郎 「ああ、なかなかのモンだぜ、猿怒。
伊達に毎日、ブローワーカ○で鍛えてねぇな！」
尾振 「えぇ！？ あの筋肉って、通販グッズで鍛えてたの！？
ぼ、ボクもやってみようかなぁ‥‥」
雉晶 「‥‥まあ、何でも良いけどさぁ‥‥。
でも、折角公園に来てるんだから、猿怒くんを描くコトはないんじゃない？」
桃太郎 「分かっちゃいねぇな、稚晶‥‥。 人間こそ、神が作りたもうた最高の芸術！！
それを描かずして、何を描けってんだよ！？」
雉晶 「そ、そうなのかも知れないけど‥‥。 で、でも、見ててあんまり、気持ちの良い物じゃないし‥‥」
桃太郎 「‥何だと？ おい、猿怒。 稚晶のヤツが、まだまだ筋肉が足りねぇってよ。
もっと気合入れて、ポーズをとりやがれ！！」
猿怒 「わ、分かったのね。 ‥‥‥ふふん！！」
桃太郎 「まだまだぁ！！ お前の本気は、そんなもんか！！？？」
猿怒 「ま、まだまだ行けるのね！！ ‥‥ふ、フフフン！！！！」
尾振 「わ〜、スゴイ‥‥全身が真っ赤になってる」
雉晶 「‥‥てか、そ〜ゆ〜意味じゃなくてぇ‥‥。 赤くて、更に気持ち悪いモンになってるし‥‥‥」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
静乃 「‥‥あれが、ハレンチさんですか？」
瑠羽奈 「‥‥ん〜ん、違うよ。
アレはハレンチって言うより、ワイセツ物陳列って感じ。 ‥警察行きね」
唯芽 「‥‥確かにアレは、風紀委員ではチョット‥‥」
静乃 「そうなんですか。 じゃあ、そのハレンチさんって誰なんですか？」
瑠羽奈 「だから、功司よ功司。 静乃ちゃん、功司を見なかった？」
唯芽 「ええっ！？ ‥ま、牧村先輩が、ハレンチさんなんですか！？」
静乃 「‥‥知らないで探してたの？」
瑠羽奈 「そうよ！！ この公園を、エロスの渦に巻き込もうとしてんのは、功司と春日瑞希！！
早くこの二人を捕まえないと、『写生大会』は『射○大会』になっちゃうんだから！！」
静乃 「‥‥‥射○大会？ ‥‥‥射殺大会ですか？」
瑠羽奈 「違う！！ ‥てか、その大会は怖いわ！！」
唯芽 「そ、そんな‥‥‥か、春日先輩まで、ハレンチさんだなんて‥‥」
瑠羽奈 「そうよ、春日瑞希も悪なの。 写生大会を守りたいなら、倒さなきゃならないの。
ほらほら、静乃ちゃんも協力してよ」
静乃 「はぁ‥‥と、言うかですね。 『写生大会』が、『写生大会』になるって‥‥どう言うコトですか？」
瑠羽奈 「あ〜もう‥‥また説明しなきゃなんないの？
だからつまり、絵を描く写生じゃなくて、発射するの射‥‥‥」
沙夜 「ですから、中学生に変なコト教えないでクダサイ！！！」
瑠羽奈 「あら、耳年増の沙夜ちゃんじゃない。 ついてきたの？」
沙夜 「み、耳年増って言われた‥‥‥‥違うのに‥‥違うのにぃ‥」
静乃 「‥？ みみとしま‥‥って、何ですか？」
沙夜 「い、良いの、気にしないで！！
ううぅ‥‥ムチャをしてないかと、不安になって来てみれば案の定‥‥。 だ、ダメですよ、瑠羽奈さん。
中学生に、その話は早すぎます」
瑠羽奈 「ん〜、そうかもね。
耳年増な沙夜ちゃんには、バリバリ意味が通じちゃったけど。 確かに、中学生には早かったかな〜」
沙夜 「で、ですから、耳年増じゃないですぅ‥‥」
静乃 「えっと‥‥『耳年増』って言うのは、『地獄耳』と似たような意味なんですか？
それで、耳年増な沙夜さんが、瑠羽奈さんの言葉を聞きつけてやって来たと‥‥」
沙夜 「‥‥‥‥だから、耳年増じゃないよぅ‥‥。
あたしは、瑠羽奈さんが暴走してないか心配で、様子を見に来ただけで‥‥」
瑠羽奈 「それは違うでしょ？ 今、心配すべきは、公園で起こってるエロスの方よ！」
沙夜 「で、ですからソレは、瑠羽奈さんの妄想ですから‥‥」
瑠羽奈 「だから、その考えが甘いの！！
そんなコト言ってるから、カマトトとかムッツリとか耳年増とか言われちゃうのよ！？」
沙夜 「あうっ‥‥。 それって、ゼンゼン関係ないんですけど‥‥」
静乃 「‥‥はぁ、ナルホド。 良く分からないけど、分かりました。
要するに、瑠羽奈さんが勘違いして暴走してるんですね？」
沙夜 「‥うん、そうなの。 静乃ちゃんは、話が早くて助かるよ‥‥」
唯芽 「‥‥そ、そんな‥‥‥牧村先輩と春日先輩が、ハレンチさんだなんて‥‥。
‥こ、コレは、私が命がけでも、お二人を止めないと！！」
瑠羽奈 「そうよ、唯芽ちゃん！！ あの二人のエロスは、断固阻止しないとね！！」
唯芽 「はい！！ ナマハゲの名誉にかけて、断固阻止しますぅ！！
ハレンチさん、ゴー・ホームですぅ！！！」
静乃 「‥‥‥そして今度は、唯芽ちゃんまで暴走組に入って、収拾がつかなくなりつつあるんですね？」
沙夜 「‥‥うん。
静乃ちゃん、お願い‥‥。 この嵐の被害が、最小限で抑えられるように‥‥‥力を貸して‥」
静乃 「はぁ‥‥なんかいつも、要らない苦労を抱えてますねぇ、沙夜先輩は。
分かりました。 あんまり自信はないですけど、精一杯がんばります」
・・・続く
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