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＜ ５ ＞
やはり、かりんには清楚な感じが似合うだろう。 ‥例えるなら、ジャンヌ・ダルクが着てる様なヨロイになるかな。
‥うん。 いいな、それ。 かっこよくも、可愛い感じで。 しかも、清楚な雰囲気もする。 まさに、かりんにピッタリだ。
まあ、エリスが、そんな俺の考えを、ホントに分かったら‥‥の話なんだけど。 それに、しょせん発注ミスのシロモンだ。
あまり過度な期待はしない方がいいな‥と思っていると、ドアがノックされた。
「準備出来たよ。 ふふっ、スゴイ似合うから、タブンみんなビックリするよ？」
と言う沙夜の声が、隣の美術準備室から聞こえてきた。 その後に、かりんの照れた様な声が続く。
「‥え、ええと‥‥べ、別の意味で、驚かれるかも知れませんが‥‥。
‥あ、あの‥‥牧村さん。 ‥これをプレゼントして下さったのには、何か、意味があるのでしょうか‥？」
「ん？ いや、意味と言われると‥‥そうだな。
それを着て、これからも頑張って欲しい‥ってコトかな。 俺も応援するから、一緒に頑張ろうぜ」
「‥そ、そ、そ、そう‥‥ですか。 ‥‥わ、分かりました‥。 い、一緒に‥‥」
消え入りそうな、かりんの声。 見えないが、タブン真っ赤になってるんだろう。 ‥喜んで貰えたのかな？
その後、沙夜が楽しそうに笑う。
「ふふっ。 功司君って、大胆なコト言うよね。 ‥そっか。 そうなんだ」
「も〜、何でもいいから、早く出てきてよ！ あたし、早くみた〜い！」
瑠羽奈が拗ねた様に言う。 まあ俺も、早く見たいのは一緒だ。
「はい、分かりました。 じゃあ行くよ、神瞳さん」
「は、はい‥」
と言う声と供に、ドアが開かれて行く。
そして‥‥‥。
続く・・