Missing Blue　ドラマＣＤ？　特別編　その３

『Ｍｉｓｓｉｎｇ　Ｂｌｕｅ』　ドラマＣＤみたいなもの　～　特別編３　～　第五章　 ◆一覧へ戻る　　 ◆前のページ　　 ◆次のページ～　第五章　導かれちゃった人達　～　その５　～　ダイジェスト・その４　　不思議な夢と、塔の人魚の巻　～とある村、塔の部屋にて。
マリィ	「やっほー、シーナ。　元気だった？」

シーナ	「…マリィ？　どうしたの、いきなり。　最近、ぜんぜん帰って来なかったのに…」

マリィ	「そうだった？　…まあ、イロイロあって忙しかったからね。　それでまた、しばらく帰って来れないから、シーナの顔を見に来たの」

シーナ	「…イロイロ？」

マリィ	「そう、イロイロよ。　最近だと、人間を皆殺しにする準備が大変でねー。　ホーント、イヤんなっちゃうのよ」

シーナ	「今………ズイブンと軽く、スゴイコトを言わなかった？」

マリィ	「そう？　別にスゴイコトなんて、言ってないと思うけど。　ちょっと、人間を皆殺しにするダケよ」

シーナ	「……やっぱり、スゴイコトだと思うけど？　と言うか、何で皆殺しなんかを…」

マリィ	「ん…まあ、あたしはそんなに乗り気じゃ無いんだけどね。　でも、他のみんなが盛り上がっちゃってさぁ。　今更、ヤメらんなくなっちゃったの。　　ほら。　シーナだって、人間にいなくなって欲しいでしょ？　ズイブンと、イジメられたものね」

シーナ	「確かに、イジメはされたけど……でも、怨んではいないから。　人間には、会わなければ良いだけだし…。　別に、滅んで欲しいなんて思わないけど」

マリィ	「でも、人間はバカみたいに増えてるよ？　このままだと、いつかはココまで来るかも知れない。　そうしたら、またシーナは…」

シーナ	「…私は大丈夫。　人魚だってバレなければ、イジメられるコトもないし。　だから…そんなコトはしなくて良いのよ？」

マリィ	「んー…でも、計画はもう始まっちゃったのよねぇ…。　取り合えず、第一弾。　魔物の天敵である、『打倒・勇者作戦』がね」

シーナ	「…勇者？　……って、誰？」

マリィ	「さあ、詳しくは知らないけど。　でもどーやら、ソイツが人間の親玉みたいなのよ。　まずは、邪魔になりそうなソイツから、やっつけるコトになったの。　　…あっ、そろそろ行かないと。　それじゃ、勇者を倒してからまた来るね」

シーナ	「あっ。　待って、マリィ………って、行っちゃった…。　　人間なんて、どうなっても良いけど……さすがに、皆殺しは…。　そんなコト、マリィにさせたくない…。　　　…誰か、マリィを止めて…………届いて、この想い……」

シーナ	「……………………あれ？　夢……まだ続いてる？　　…失敗。　思ったより、夢の尺が長すぎたみたい……時間、余っちゃった。　　　……えーと…………………それでは、一曲歌います…。　曲は『ＡＱＵＡ』　歌は私…シーナ・アリールがお届けします……」
朝。　とある村の宿屋にて。
沙夜	「……なぜ、夢の最後がリサイタルに……」

瑞希	「だから……尺が余ったからでしょ？」

静乃	「あれ？　もしかして、お二人もリサイタルの夢を見たんですか？」

唯芽	「あーっ、はいはーいっ！　私も見ました、リサイタルの夢っ。　とーーーーっても、歌がお上手でしたっ」

命	「あら。　みんなも、リサイタルの夢を？　全員が同じ夢を見るなんて……不思議なコトがあるモノね」

瑞希	「…単に、瑠羽奈さんのイタズラって可能性もあるけどね」

瑠羽奈	「なによー。　あたしがサキュバスだからって、変な難くせ付けないでよねっ。　あたしだって、同じ夢を見たし。　みんなと同じ、被害者よ」

瑞希	「……ホントに？」

瑠羽奈	「あったりまえじゃん。　てか、あたしが夢を見せたんなら、リサイタルの主役は、あたしがやってるっての」

瑞希	「……ナルホド。　納得した…」

命	「でも、瑠羽奈さんのイタズラじゃないとなると…。　やっぱり、さっきの夢には何か意味があったのかしらね？」

唯芽	「私は、こーんなに歌が上手いんだぞー…って、ドコかのプロダクションへの、アピールじゃないですかぁ？」

静乃	「…この世界にも、プロダクションとかがあるのかなぁ？」

沙夜	「あ、あの……最後だったし、スゴク上手だったから、歌しか記憶に残らないのも分かるけど…。　夢の前半に、気になるコトを一杯言ってなかったかな？」

命	「あっ…。　そう言えば、言ってたわね。　確か……イルム地方の、『バブルスライムのお刺身』は絶品だって！」

瑞希	「……ソレは、別の夢だと思う。　命先生だけが見た、ナニか別の…」

沙夜	「と言うか、そのお刺身って、毒がスゴイコトになってそう…。　……また寝込みますよ？」

瑠羽奈	「まー、みこピーの妄想は置いといて……気になるコトって、アレでしょ？　勇者を倒すとか、人間を皆殺しにするとか言ってたコト」

静乃	「勇者って、お兄様のコトなんですよね？　……あれ？　お兄様をさらったのは、デスマリィさんでぇ……」

瑞希	「…夢の中で、勇者を倒すって言ってたのは……マリィさん？」

沙夜	「うん。　ほら…その二人って、同一人物っぽくない？　今思い返すと、声も同じだった気がするの」

瑠羽奈	「ふーん、ナルホドねぇ。　と、なると……その子のコトで、一つ分かるコトがあるわね」

沙夜	「あっ、ホントですか？　さすが瑠羽奈さん。　一体、ナニが分かりました？」

瑠羽奈	「そりゃモチロン、苗字よ苗字。　あの子の名前は、『デスマリィ』なんでしょ？　夢の中で、マリィって呼ばれてたんだから………『デス』が苗字だって、分かるじゃない！」

唯芽	「おおー、ナルホドぉ！　確かにそうですよ、瑠羽奈さんっ」

命	「盲点だったわね、ソレはっ！　これで一歩前進ねっ！？」

沙夜	「…あ、あのぉ………盛り上がってるトコ、悪いんですけどぉ…。　さ、さすがに、苗字が『デス』ってのは、ナイかと…」

瑞希	「…でも、分からないよ？　ゲームに苗字は出てこなかったから…。　ホントに、『デス』って可能性も…」

沙夜	「……げーむ？」

静乃	「だけど、苗字が分かってもあんまり意味がないですね。　電話帳でもあるなら、住所を調べるコトもできますけど…」

沙夜	「…サスガに電話帳は無いよね、きっと。　ですから、苗字で調べるよりも、塔を探してみませんか？」

唯芽	「塔って、夢の中に出てきた塔ですかぁ？」

沙夜	「うん、そう。　あの夢がホントなら、中にシーナさんがいるハズだよ。　その人に聞けば、何か分かるんじゃないかな？」

静乃	「でも、夢で見ただけですからねぇ…。　その塔がドコにあるのか、サッパリですね」

瑞希	「あっ…。　それなら、私………旅の途中で不吉なウワサを聞いた」

瑠羽奈	「…ドコのユパ様よ、あんたは。　てーか、あんたのテンションが不吉すぎ」

瑞希	「……間違えた。　不吉じゃなくて、とある村のウワサ…。　この世界には、人間以外の生き物が暮らす村があるらしいの…。　そこには、塔もあるって言ってた。　　その村の名は……『シーナ・ヒル』」

瑠羽奈	「なによソレ？　なーんか、血とか吸われそーな村ねぇ」

沙夜	「…血を吸う『ヒル』さんじゃなくて、丘って意味の『ヒル』だと思いますけどね。　でも、『シーナ・ヒル』かぁ…。　夢に出てきたのは、シーナさんだし………探す価値は、あるかも」

静乃	「じゃあ、春日先輩。　その村の場所も分かるんですか？」

瑞希	「行ったコトはないけど……。　でも、大まかな位置は聞いてる」

瑠羽奈	「そう。　んじゃ、トニカク行ってみない？　どーせ、他に当てがあるワケじゃないし」

沙夜	「そうですね、そうしましょうか。　みんなも、ソレで良いですよね？」

命	「ええ、モチロンよ。　…それじゃ、春日さん。　そこに行く前に、一つ聞いておきたいだけど…」

瑞希	「……なんですか？」

命	「その、シーナヒルの……特産品って、ナニかしら？　何か、美味しいモノがあると言ってなかった？」

瑞希	「………さあ？　ソレは聞いてなかったけど…。　でも、人間以外の人が暮らしてるワケだし……スゴイのがありそうな予感」

命	「あらっ！　それは楽しみねっ！　ウワサに聞く、『メタルスライムの固焼き』とかも、あるかしら？」

瑞希	「……歯がカケそうな特産品ですね」

沙夜	「…と言うか、命先生……。　いい加減、ゲテモノは懲りてクダサイ………」
『シーナ・ヒル』にて。
瑞希	「…着いたよ。　ウワサによると、ココがシーナ・ヒル…」

沙夜	「ココが……。　夢で見たのと同じっぽい景色だし、塔もチャンとあるし……うん。　間違いないね、タブン」

静乃	「えーとぉ…。　ウワサによると、人間以外の方が暮らしてるんですよね？」

瑞希	「…みたいだね。　ほら…パッと見渡しても、人間は一人もいないから…」

愛菜	「ダメですよ。　これ以上は、ビタ一文マケられません」

猿怒	「そこを何とかならない？　あと１０ゴールド…なんとかっ」

愛菜	「ダーメーでーすーっ」

田の中	「うーん、この村にいると聞いたんだけどなぁ…。　ドコにいるんだろ？」

瑞希	「…ほらね？」

静乃	「あー、はい。　確かに人間は、一人もいませんね」

沙夜	「い、いえいえいえ……。　さ、さすがに田の中君は、人間にカテゴリーしてあげようよぉ…」

瑞希	「…猿怒君は、人外でも良いんだ？」

瑠羽奈	「てーか、あの子。　こんなトコで何してんのかしらね？　　…おーいっ！　そこの、顔が微妙に人間のカテゴリーからハズレかかってる、固太り！　チョットいい？」

瑞希	「…言いたい放題だね」

田の中	「え？　そ、それって、ボク？　……って、うわぁっ！！？？　　……ふ、ふふふ……フンドシがしゃべったっ！！！？？？」

瑠羽奈	「フンドシが、しゃべるかっ！！　…てか、フンドシ先に目に入ったとかじゃなくて……フンドシしか目に入ってないワケっ！！？」

田の中	「うわわっ！！？？　…こ、今度は、フンドシに怒られたっ！？」

瑠羽奈	「だから、フンドシメインで指差すなーーーーっ！！！」

瑞希	「…はいはい……話が進まないから、瑠羽奈さんは後ろにね……」

瑠羽奈	「ち、ちょっとあんた、ナニすんのよっ！？　…てか、フンドシを引っ張るなーーーーっ！！」

瑞希	「…やっと、フンドシだってコトを認めた？」

田の中	「……え、えぇと……い、今のは一体？」

沙夜	「あ、あはは……な、何でもないの、何でも…。　そ、それより、田の中君は、ここで何をしてるの？」

田の中	「ボク？　ボクは人魚を探してるんだ」

命	「人魚？　…って、陸の上に人魚がいるの？」

田の中	「う、うん…。　そんなウワサを聞いて探してるんだけど…ゼンゼン見つからないんだ。　だから、やっぱりデマだったのかも知れないけど…」

瑞希	「…でも、人魚を見つけてどうするつもり？　…飼うの？」

田の中	「い、いや…人魚は高く売れるんだよ。　人魚の肉は、不老不死の妙薬と言うから」

沙夜	「ふろーふしの……お薬？」

静乃	「ああ、はい。　そんな伝説があるようですよ。　人魚の肉を食べると、不老不死になれるんだって……そんなお話が」

瑞希	「…じゃあ、田の中君が人魚を食べて、不老不死になるの？　…………永遠に続くには、かなり不憫な人生だと思うけど…」

田の中	「…ぐさっ！！！」

沙夜	「か、春日さん…。　そんな核心を突きまくる発言は、例えホントのコトでも、チョット…」

田の中	「……ぐさっぐさっ！！！！」
『…バタンッ』
静乃	「あらら…。　なんか、倒れちゃいましたよぉ、この人。　沙夜さんのクリティカルヒットが、かなり効いたよーですね」

沙夜	「あっ…そ、そんなつもりは…。　ご、ゴメンね、田の中君………だ、大丈夫？」

瑞希	「……返事がナイ。　タダの屍のようだ」

沙夜	「あううぅ……そ、そんなぁ…。　た、田の中君、しっかりっ」

瑞希	「……返事がナイ。　やっぱり屍のようだ。　勇者・沙夜は、田の中を倒した…。　　（ｺﾞｿｺﾞｿ…）……勇者は、３０ゴールドと、薬草と………ちょっとエッチな雑誌を手に入れた…」

沙夜	「そ、そんなの手に入れないでぇ……。　…と言うか、まだ生きてるみたいだから…。　持ち物を漁らないであげてぇ……」

静乃	「…死んだ後なら良いんですか？」

瑠羽奈	「まあいーから、放っておきなさいよ。　その子が、シカバネになってる間に行くよ。　よーするに、その人魚ってのがシーナなんでしょ？　この子が見つけちゃったらヤバイじゃない」

唯芽	「ああっ、はいっ！　シーナさんが捕まったら、『人魚盛り』にされちゃいますっ！」

瑞希	「……なんか、エロイ感じだね……ソレだと」

命	「でも、塔はかなり高いわよ？　入り口も無いようだし……どうやって入るの？」

瑠羽奈	「入り口なら、あるじゃん。　ほら、あそこに」

瑞希	「あそこって………かなり上にある、窓のコト？」

瑠羽奈	「そーよ。　あたしが空を飛んで、みんなを運べば問題ないでしょ？　…まー、疲れるから、あんまりやりたくはないけど」

沙夜	「でも、パッと見た限りじゃ、入り口は無いみたいですから…。　やっぱり瑠羽奈さん、お願いします」

瑠羽奈	「まー、しょーがないね。　んじゃ、まずは沙夜ちゃんからね」

沙夜	「あっ、はい。　いつもご苦労サマです」

瑞希	「……それにしても、ナゼ塔に人魚がいるんだろうね？」

静乃	「さあ？　何となく、登りたくなったんじゃないですか？　ソコに塔があったら、登りたくなるのが人情ってモンですよぉ」

瑞希	「…『にんぎょ』だけに、『にんぎ(じ)ょう』がアツい……ってコト？」

静乃	「はいっ。　………ええと、苦しかったですか？」

瑞希	「……カナリね」
塔の中にて。
瑠羽奈	「んで…あんた誰よ？」

シーナ	「…ソレはタブン、世界で一番、私が聞きたいコトだと思うけど。　そう言うあなた達は、誰？　勝手に、人の家に入ってきて…」

瑠羽奈	「あら、そーゆー態度に出ちゃうんだ？　あたし達、あんたに呼ばれたから来たってのに」

シーナ	「…私が？　呼んでなんてないわ、あなた達なんて。　夢でも見たんじゃないの？」

瑞希	「うん……確かに、夢で見たかも」

沙夜	「あ、あの…シーナさん。　ホントにあたし達、夢で見たんですよ。　マリィさんを止めて…って、シーナさんが言ってた夢を」

シーナ	「…マリィを？　……あなた達、マリィを止めに来たの？」

瑠羽奈	「んー…微妙に違うんだけどね。　あたし達は、『デスマリィ』って子を探してんの。　そしたら夢に、『マリィ』って子が出てきたからさぁ。　何か関係があるかと思って、来ただけよ」

沙夜	「あっ！　も、モチロン、人類をみなごろしー…とかは、止めますよ！　そんなコトされたら、あたしもミナゴロシされちゃいますし」

唯芽	「私は大丈夫ですね、ナマハゲですし」

瑠羽奈	「あたしも、サキュバスだし。　あんま、関係ないかもね」

瑞希	「…そんな微妙な違いを、見分けてくれるとイイね…」

シーナ	「デスマリィ……そう。　あなた達、デスマリィを探してるの……」

唯芽	「やっぱり、マリィさんと同じ人なんですかぁ？」

シーナ	「……ええ。　マリィは最近、デスマリィって芸名を付けたらしいから…間違いないわね」

沙夜	「…芸名……なんだ」

瑠羽奈	「そっ、やっぱりね。　んじゃ、聞くけどさぁ。　そのデスマリィって子は、今ドコにいるわけ？」

シーナ	「…さあ？　私にも分からない。　ただ、勇者を倒したら一度戻ってくるって言ってたから…。　そのうち、ココに来ると思うけど」

沙夜	「あっ！　牧村くん……じゃなくて、勇者さんは、もう倒されちゃったんですよっ！？　……と、言うコトは……」

瑞希	「……もうスグ、ココに戻ってくる？」

命	「ええっ！？　…そ、それって、マズくないかしら？　だ、だって、魔物の王様なんでしょう？　そ、そんな強い人と、神瞳さん抜きで出会ったら……」

静乃	「まずは、私たちがミナゴロシですね……マチガイなく」

瑞希	「…大丈夫。　一つだけ、手があるから」

沙夜	「えっ、ホントに？　一体、どんな手が？」

瑞希	「それは……ココにいる全員が、人魚の肉を食べるの。　そうしたら、みんなが不老不死…。　きっと、デスマリィにも勝てるよ」

唯芽	「…ナルホドぉ……それはナイスアイディアですねっ（ｷｭﾋﾟｰﾝｯ」

静乃	「…でもソレって、このままの姿で不老なんですかね？　……ホントは、もっとムネとかが育ってからの方が良かったんですけどぉ…（ｷｭﾋﾟﾋﾟｰﾝｯ」

シーナ	「……なんか、身の危険を感じるから、先に言っておくけど……マリィは、そんなに強くないわよ？」

沙夜	「え？　…で、でも、魔物さんを、たくさん率いてるんですよね？」

シーナ	「…みたいね。　でも、マリィの体力は、普通の女の子並よ。　ただ、歌で相手を魅了するコトが出来るから…。　それで部下を増やしてるみたいね」

瑠羽奈	「…あら？　ってコトは、耳栓でもすればオッケーってコト？」

瑞希	「…この歌は、耳ではなく脳に届くのだーっ。　……なんて、オチかもよ？」

沙夜	「…良く分からないケド……なんか、古そうなネタの気配が…」

シーナ	「ううん…大丈夫。　耳栓だけで、十分だと思う。　部下の魔物を連れて来たらマズイけど……ココに来る時は、いつも一人だから」

瑠羽奈	「ふーん…。　ってコトは、あたし達だけでも、じゅーぶん勝てそーね」

唯芽	「そうですか……ザンネンですぅ」

沙夜	「う、うん、そうだね。　……っと、言うコトだから……も、もう使わないから、包丁はしまおうね？」

瑠羽奈	「そんじゃココで、デスマリィを待つコトにしましょーか。　来たら、全員で耳栓してボコるってコトで、オッケー？」

命	「ええ、そうね。　ただ、大人数で待ち伏せてたら逃げちゃうから…。　どこかに隠れておかないとね」

瑞希	「…それで、逃げ道を塞いで、みんなでボコると……」

沙夜	「ま、まあ、そんな感じになると思いますけど…。　で、でも、シーナさんはそれで良いんですか？　マリィさんは、お友達…なんですよね？」

シーナ	「…うん。　友達だからこそ、止めて欲しいの。　今のマリィは、チヤホヤされて、いい気になってるだけなの…。　ホントは、人間を皆殺しなんてしたくないハズだから…」

命	「うう……なんて美しい友情なのっ！？　…わ、私、猛烈に感動したわっ！！　きっと、マリィさんを公正させてみせるわねっ！！」

シーナ	「え、ええ……ヨロシク…」

静乃	「お兄様がさらわれてから、もうかなり経つし…。　いつ来てもおかしくないですよね。　それじゃ、戦う準備をしておきましょう」

唯芽	「そうですよね、準備は重要ですぅ。　まずは………精のつくお料理を食べて、みんなで仲良く不老不死になる準備を……」

沙夜	「…だ、だから、ソレはしないから…………ほ、包丁は、しまおうね？　…ね？」

シーナ	「………なんか、すごい寒気がするんだけど…。　マリィが来るまで、夜も寝れそうにないわね……私」
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『Ｍｉｓｓｉｎｇ Ｂｌｕｅ』 ドラマＣＤみたいなもの ～ 特別編３ ～ 第五章

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